ネギは王子様

そば屋でありながら何ですが、ネギがキライです。

親から散々、「ネギを食べると頭がよくなる」

と言われたものですが「バカでいいもん」と突っぱねました。

（非常に後悔しております）

実は今だに食べられなくて、臭いもだめです。

お店に出す時は、薬味皿にのせるのではなく

上の写真のように、竹かごの入れてしまえば

私の目に入らず、臭いもしない。

苦肉の策ですが

お客様には喜ばれています。

ネギが好きな方は、「こんなにたくさん、いいんですか？」

私「どうぞ、どうぞ」自分が苦手なもので

こんなに喜んでもらえるのであれば

少々ネギが高い時でも、嬉々として

ご用意します。（夫は裏で青い顔していますが）

「ネギ抜いてもらえますか」

そんなお客様もいらっしゃいます。

「わ～い、同じ！」一回でお顔覚えます。

次回の御来店の時には、言われなくても

ネギ抜きでお持ちするので

これまた、大変喜ばれます。

なんだか、ネギ嫌いで得をしているような気がします。

あの白いすーっとしたお姿は

よく見れば、まるで真っ白なタキシードを着ている

王子様。水を流してひと皮すーっとむくと

瑞々しいお姿は、厨房の中でひときわ

誇り高く見えます。

やっぱり、恐れ多くて口にできません。